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スピリチュアルカウンセラーという名称が持つ真の意味、知ってますか?

 

スピリチュアルカウンセラーという名称が持つ真の意味


名称の起源と変遷

「スピリチュアルカウンセラー」という名称は、江原啓之さんがイギリスでスピリチュアリズムを学んでいた際に生まれたものです。そこで出会った霊能者(Medium)の名刺に記載されていた「スピリチュアルカウンセラー」という職業名に感銘を受けたことがきっかけでした。

当時の日本では、霊能者という言葉に「暗い」「おどろおどろしい」といったネガティブなイメージがつきまとっていました。江原さんは、そうした従来の霊能者のイメージと同一視されたくないという思いから、イギリスで出会ったこの名称を日本でも使うようになったのです。

しかし、その後この名称は瞬く間に広がり、世の中にスピリチュアルカウンセラーが溢れるようになりました。そこで江原さんは「スピリチュアリスト」という名称に変更されましたが、やはり同じように多くの人々がこの名称を使うようになったそうです。

この歴史が物語っているのは、名称の本質的な意味が失われ、表面的な使用が広がっていったという現実です。

霊能者としての本質

本来、スピリチュアルカウンセラーとは「霊能者」を意味する言葉です。これは単なる職業名ではなく、霊的な使命を表す称号とも言えるものです。

霊能者とは、物質世界と霊的世界の境界に立ち、両方の世界を橋渡しする存在です。見えない存在たちの声を聞き、高次元からのメッセージを受け取り、それを必要とする人々に届ける。それは、ただ知識を学んだり、技術を習得したりするだけでは到達できない領域です。

霊的な世界との繋がりは、魂のレベルでの契約であり、生まれる前から定められた使命である場合も少なくありません。
それは選ぶものではなく、選ばれるものなのです。

名乗ることの重み

私自身、長い年月をかけてこの名称と向き合ってきました。

かつては「スピリチュアルヒーラー」「スピリチュアルメッセンジャー」など、様々な名称を使っていました。それは、「霊能者」という言葉が持つ「あまりにも大きな責任から逃れたい」という気持ちがあったからです。


霊的な世界と繋がるということは、想像を超える責任を伴います。

あなたが伝えるメッセージは、時として相談者の人生の岐路を決定づけるものとなります。その言葉ひとつで、誰かの選択が変わり、人生の方向性が変わることもあるのです。


高次元の存在たちは、私たちを通して地上の人々にメッセージを届けます。そのメッセージを正確に、歪めることなく、自分のエゴを挟まずに伝えられるか。常に自分自身を浄化し、クリアな状態を保ち続けられるか。誤ったメッセージを伝えてしまった時の責任を取る覚悟があるか。

これらの問いに、心から「はい」と答えられる人だけが、本当の意味でスピリチュアルカウンセラーを名乗る資格があるのだと思います。

学びと覚悟の違い

今、世の中には数多くのスピリチュアル関連の講座や資格が存在します。それらを学ぶことは素晴らしいことですし、スピリチュアルな知識や技術を深めることは、自己成長のために大切なことです。

しかし、それを学んだからといって、すぐに「スピリチュアルカウンセラー」を名乗れるわけではありません。


スピリチュアルを学ぶことと、霊的な使命を生きることは、まったく別次元のことなのです。


資格を取得すること、知識を得ること、技術を習得すること。これらは全て「学び」です。
一方で、霊的世界と本当に繋がり、メッセージを受け取り、それを人生をかけて伝えていく。これは「使命」です。

使命を生きるということは、自分の人生を霊的な世界に捧げる覚悟を持つということです。時には自分の幸せや安定を犠牲にしてでも、魂の約束を果たしていく道を選ぶということなのです。

私自身の葛藤と受容

私は長い間、自分が本当にこの名称を名乗っていいのかと葛藤し続けてきました。

「私には本当にその資格があるのだろうか」
「この重い責任を背負い続けることができるのだろうか」
「もし間違ったメッセージを伝えてしまったら」
「もし誰かの人生を誤った方向に導いてしまったら」

そんな恐れと向き合いながら、それでも目の前に現れる一人ひとりのクライアントさんに、真摯に向き合い続けてきました。


そして、ある時気づいたのです。


この葛藤こそが、スピリチュアルカウンセラーとして必要なものなのだと。
常に謙虚であり続けること、常に自分を疑い、精進し続けること。
その姿勢を失わない限り、私は高次元の存在たちに導かれ続けるのだと。

その気づきを得た時、私はようやく自分自身に「スピリチュアルカウンセラー」と名乗る許可を出すことができました。それは自信を持てたからではなく、一生をかけてこの責任と向き合い続ける覚悟ができたからです。

真のスピリチュアルカウンセラーとは

本当の意味でスピリチュアルカウンセラーと名乗れる人は、この世にほんの僅かしかいないのかもしれません。

真のスピリチュアルカウンセラーとは、名称の重みを知っている人です。
軽々しく名乗らず、常に自分自身と向き合い続ける人です。
霊的な世界への畏敬の念を忘れず、謙虚さを失わない人です。

そして何より、自分のエゴではなく、高次元の意志に従って生きる覚悟を持った人です。

もしあなたがスピリチュアルカウンセラーを名乗っているなら、あるいはこれから名乗ろうと考えているなら、今一度自分自身に問いかけてみてください。

「私は本当にこの名称が持つ責任を理解しているだろうか」
「私は一生をかけて、この使命を全うする覚悟があるだろうか」

その答えが心の底から「はい」であるならば、あなたは真のスピリチュアルカウンセラーへの道を歩んでいるのだと思います。

おわりに

スピリチュアルな世界は、決して軽いものではありません。
見えない世界と繋がるということは、計り知れない責任を背負うということです。

私たちは、高次元の存在たちから託されたメッセージを、この地上に生きる人々に届ける媒介者です。
その役割の重さを、決して忘れてはならないのです。

名称の軽さではなく、その重みを知っている人こそが、真のスピリチュアルカウンセラーなのだと、私は信じています。