スピリチュアルカウンセリングを受けていると、ふと「自分でもできるようになったら、もう通わなくていいかもしれない」「直ぐに答えがだせるかも…」という考えが浮かぶことがありませんか?
実はそんな想いから講座を希望される方も少なくありません。
でも、その動機で始めた道のりは、想像以上に険しいものになることが多いのです。
現実的な壁にぶつかる
プロのカウンセラーが軽やかに行っているように見えるチャネリングやカードリーディング。直感的なメッセージなど。
でも実際に自分でやってみると、その難しさに驚かされるはず。
カードの使い方を覚えることはできても、目の前の相談者に合わせてそれを伝える言葉が見つからない。
本に書いてある通りに読み上げても、なんだか心に響かない。そんな現実と向き合うことになります。
占いの道具を揃えることはできても、それを使いこなすには膨大な練習と経験が必要です。
プロが軽々とやっているように見えるのは、長年の積み重ねがあってこそなのです。
「自分や身近な人に出来たらいいな」と希望に満ちて学んで、でも、その後継続していると聞いたことがありません。
心理的な負担の重さ
さらに大きな壁となるのが、心理的な負担です。
人の悩みを受け止めるということは、その人の痛みや苦しみを一緒に背負うということでもあります。
プロのカウンセラーは、その重さを受け止めながらも、適切な距離感を保つ技術を身につけています。
でも経験の浅い段階では、相談者の感情に巻き込まれてしまったり、逆に冷たく感じられる距離感しか取れなかったりします。
「この人を助けなければ」という責任感と、「自分にはできないかもしれない」という不安の間で揺れ動くことになります。
自分自身と向き合う覚悟
スピリチュアルな学びを深めていくと、必ず自分自身の内面と向き合うことになります。
相手を理解しようとすればするほど、自分の心の動きが見えてきます。
時には、自分の中にある偏見や思い込み、癒されていない傷と出会うこともあります。
それは決して楽な道のりではありません。
本当の動機を見つめ直す
「通わなくてもいいように」という動機の奥には、もしかすると経済的な負担を減らしたいという想いや、誰かに頼ることや、スピリチュアルカウンセリングに通っている自分への抵抗感、周りの目など罪悪感があるかもしれません。
自分ですぐにできたら、その場で直ぐに〝わかる〟手軽さも欲しいのかもしれません。
でも、スピリチュアルな成長において、「誰かに頼らない」ということが目標ではないはずです。
むしろ、適切なサポートを受けながら、自分らしく歩んでいくことが大切なのではないでしょうか。
楽しみながら学ぶという選択
もちろん、スピリチュアルな技術を学ぶこと自体は素晴らしいことです。
自分なりに楽しみながら触れてみる、身近な人と一緒に試してみる。
学びを始めるならそんな軽やかな気持ちで進むことをおすすめします。
プロになることを目指すのではなく、自分自身の成長や日常の気づきのために活用する。そんな距離感で始めてみると、きっと新しい発見があるはずです。
■まとめ
スピリチュアルカウンセリングを「卒業」することが目標ではなく、自分にとって必要な時に必要なサポートを受けながら、自分らしい歩みを続けていくこと。それが本当の意味での成長なのかもしれません。
焦らず、自分のペースで。
そして時には専門家の力を借りながら、豊かなスピリチュアルライフを楽しまれてはいかがでしょうか。
コメントをお書きください