はじめに
この14年間、スピリチュアルカウンセラーとして多くの方々とお会いしてきました。
その中で強く感じるのは、「よく当たる」ことと「本物である」ことは全く違うということです。
最近のスピリチュアル業界を見ていると、すぐに結果が出ることばかりが大切にされ、本当に大切な魂の成長がおろそかになっています。
もしかしたら「スピリチュアルカウンセラー」と名乗っていながら、あなたは間違った認識でありませんか?
今日は、14年の経験を通して感じた「本物のスピリチュアルカウンセラー」について、そして私が感じた今の業界の問題点について、ほんの少しお話ししたいと思います。
「当たる」ことばかり求める危険性
多くの方が「よく当たるカウンセラー」を探しています。
もちろん、直感で感じ取ったことや未来へのヒントは、スピリチュアルカウンセリングの大切な部分です。
でも、ここに大きな問題があります。
占いのようになってしまう
「当たる・当たらない」ばかりに注目すると、スピリチュアルカウンセリングが占いと同じになってしまいます。
相談される方は答えを求めて頼りきりになり、カウンセラーは「当てなければ」というプレッシャーを感じて、本当に大切な魂の成長から離れてしまいます。
頼りっぱなしになってしまう
「この人に聞けば未来がわかる」と思うのは、自分で考える力を弱めてしまいます。
本来スピリチュアルカウンセリングは、自分の魂の声に気づいて、自分なりの答えを見つける力を育てることが目的のはずなのです。
【本物のスピリチュアルカウンセラーって?】
14年の経験から、私が考える「本物」の条件をお話しします。
1. 魂の成長を一番に考える
本物のカウンセラーは、相談される方の魂の成長を何よりも大切にします。
時には厳しいことを伝えることもありますが、それは本当の幸せを願うからです。
今すぐの安心よりも、長い目で見た魂の成長を考えています。
2. 自分も成長し続けている
本物のスピリチュアルカウンセラーは、いつも自分自身と向き合っています。
瞑想をしたり、勉強をしたり、自分の嫌な部分も受け入れながら成長しています。
完璧な人として振る舞うのではなく、一緒に成長していく存在として寄り添います。
3. 自立できるようにサポートする
頼りっぱなしにするのではなく、自分の魂の声を聞けるようにお手伝いします。
「答えはあなたの中にある」ということを、体験を通して分かってもらうことを大切にします。
4. 謙虚な気持ちを忘れない
本物のスピリチュアルカウンセラーは、自分がすべてを知っているわけではないことを理解しています。
クライアントと一緒に答えを探していく姿勢を大切にします。
【今のスピリチュアル業界の問題点】
お金儲けが目的になっている
SNSやメディアの影響で、スピリチュアルが商品として売られる傾向が強くなっています。
「すぐに効果が出る」「簡単」「誰でもできる」といった言葉が溢れ、本来時間をかけて育てるべき魂の成長が軽く見られがちです。
先生と生徒のような上下関係を作る
クライアントとの距離感はとても大切です。
特に女性は親しくなり過ぎてしまい、思いやりのつもりがエゴからの対話で、知らないうちに相手をコントロールする場合がある。
「私だけがあなたを救える」「私の言う通りにしなければダメ」といった態度は、健全なスピリチュアルカウンセリングとは全く違うと感じます。
方法ばかりが目的にされる
カードリーディングやチャネリング、エネルギーワークなど、いろいろな方法が流行りますが、その方法自体が目的になってしまうことが多いです。
そのため、カウンセラー自身も、技術を“深めるよりもアイテムを増やすことに力を注いでいる”
このような方が多いのが現状です。
大切なのは、どんな方法を使うかではなく、相談者の魂に真剣に向き合うことです。
理性的な考えを完全に否定する
スピリチュアルだからといって、論理的に考えることや科学的な見方を完全に否定するのは危険です。
健全な疑問を持つことと直感のバランスが、本当の知恵を生み出します
【スピリチュアルカウンセリングの本質を理解すること】
過程を大切にする
結果よりも過程を大切にします。
相談される方がどのような体験を通して気づきを得るか、どのように自分の魂の声に耳を傾けるようになるかが重要です。
様々な視点から考える
心理学や哲学、いろいろな分野の知識を合わせて、相談者の全体的な成長をサポートします。
スピリチュアルな面だけでなく、現実的な生活の改善も一緒に考えます。
長い目で見る
一回の相談で劇的に変わることを求めるのではなく、継続的な成長の過程として考えます。時には停滞する時期があることも自然なこととして受け入れます。
【おわりに~魂の成長という美しい人生の旅へ】
スピリチュアルカウンセリングは、魂の成長という最も大切で神聖な分野に関わる仕事です。
だからこそ、私たちカウンセラーには深い責任があります。
本物のスピリチュアルカウンセラーは、相談者の魂の声に耳を傾け、その人本来の輝きを取り戻すお手伝いをする存在です。
そのためには、いつも自分自身と向き合い、謙虚さを忘れず、愛と知恵を持って歩み続ける必要があります。
相談される皆様には、表面的な「当たる・当たらない」ではなく、そのカウンセラーが本当にあなたの魂の成長を願っているか、自分自身も成長し続けているか、という視点で選んでいただければと思います。
本当のスピリチュアリティは、日常生活の中で実践され、生き方そのものに現れるものです。
一緒に、魂の成長という美しい人生の旅を歩んでいきましょう。
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